くらし 高橋伸子さんの家計簿クリニック

収入ダウンの定年後、老後資金をどう増やす?


Wさんの家計簿(北九州市在住)
[夫(会社員)59歳、妻(専業主婦)51歳]

来年に定年を控えた59歳。妻と2人暮らしで、独立した社会人の娘が1人います。定年後は再雇用となる予定ですが、月収は約10万円ダウン、ボーナスも約半分になる見込みです。

今、気になっているのが老後資金です。あとどのくらい必要なのか分かりません。

最近、月10万5000円の積立投資信託を始めました。内容は国内債券、国内株式、先進国債券、新興国債券、 先進国株式、新興国株式です。

退職金で、減税のために続けている住宅ローンを完済し、残った退職金と現在の貯蓄で積立投資信託を10年間続け、その利益を老後資金に充てるつもりです。この計画は正しいでしょうか。

将来、予想される大きな出費としては、2年後の車の買い換えと、具体的な予定はありませんが、娘の結婚式かなと思っています。

また、現在加入している医療保険と死亡傷害保険は、60歳から保険料が上がるので、解約を検討しています。収入がぐんと減る中で、今後はどの程度の保険に入ればよいでしょうか。アドバイスをよろしくお願いします。

A
住宅ローン返済は減税中は早まらず、投資は戦略を立てて
保険は見直し相談をして、保障内容をよく理解しましょう

今回はご主人からのご相談ですね。日常的な家計管理は妻主導、資産運用やローン、保険は夫主導のようです。

夫の昼食代も食費に計上し、夫婦とも純粋な小遣い額を明らかにしています。透明性が高く協力し合っていて素晴らしいです。

いよいよ老後に向けて具体的な準備を開始、という姿勢も◎。しかし、いきなり月10万5000円の積立投資を開始したのは勇み足かもしれません。

「積立投資信託」は、今年1月からスタートした「つみたてNISA」という節税制度を使っているでしょうか。

また、内訳は不明ですが、「会社」として銀行、生保、証券会社など4社の名前がお便りにありました。それらは販売会社。投資信託で大切なのは、運用会社の運用商品(ファンド)です。

複数商品で分散投資を図ろうとしたのでしょうが、ファンド自体が分散投資しています。総合するとバランスがおかしい、ということもあります。

積み立てでなく持っている商品も含め、目論見書を読み、総合的な戦略を立てましょう。また、元本保証ではありませんよ。損が出る可能性も考え、日々変動する時価を定期的にチェックすべきです。

なお、老後の資産運用は退職金や公的年金額によって、選ぶべき方法が違います。年金で不足する生活費の把握から始めてください。住宅ローンは、減税措置がある間は返し急ぐ必要はありません。

保険も既加入商品の再点検が必要。似たような名称でも、保障内容の違いをよく理解してください。複数の保険相談窓口でアドバイスを受け、最終的には夫婦で判断を――。

「高橋伸子さんの家計簿クリニック」相談者募集中!
紙面に掲載された方には商品券を進呈

リビングの人気コーナー「高橋伸子さんの家計簿クリニック」では、相談者を募集中です! 保険のこと、マイホームのことなどお金にまつわる気になる 悩みを相談してみませんか。 家計を見直すよいきっかけにもなりますよ! 選考の上、リビング新聞紙面に掲載いたします。紙面に掲載された方には商品券を進呈。掲載する場合のみ、編集部からお電話いたします。
※応募は福岡県在住の方が対象です
※リビング新聞紙面に掲載した場合、リビングWEBにも掲載します。了承の上、ご応募ください。

リビング福岡2018年12月15日号掲載