くらし 高橋伸子さんの家計簿クリニック

54歳、一人暮らし、貯蓄300万。老後資金のために、株や投資信託などで貯蓄を活用するには?

28年前に現金でマンションを購入しました。現在、一人暮らし中です。

月々の駐車場代は必要ですが、それ以外に大きな出費はありませんし、今後も予定がありません。食費は2万円に、外食費が1万円。通信費は4700円です。軽自動車を保有しているため、税金が年に1万2000円、自動車保険が3万9800円必要になります。

ローンもなく、ムダなお金も使わないのですが、今後の老後資金が気になっています。貯蓄は、300万円です。節約はもちろんですが、これを活用してお金を増やす方法がないかと思っています。

今まで、お金の運用をしたことがない初心者ですが、株や投資信託などがとても気になっています。現状の家計簿を見て、どのような運用をすればよいか、合っているか、気を付けるべき点を教えていただけますでしょうか。

また、株や投資信託などを始めるにあたってのアドバイスをお願いできますでしょうか。漠然とした悩みですが、よろしくお願いいたします。

A
本格運用前に、まずは貯蓄額の1割からスタートを
リフォームや車の買い替え、退職金や年金などの収支計画も見直しましょう

若いときにしっかり貯蓄し、26歳でマンション購入。それも現金買いとは驚きました。車も、現金で何度か買い替えたのでしょうね。

家計はすっきり引き締まっていて、今は手取り給与の半分近くを貯蓄に回せる状況です。ボーナスも8割以上を貯蓄できているようです。

家計簿どおりで年間収支が推移すると、年間貯蓄額は約144万円。でも、気になるのは、マンションの管理費や修繕積立金、固定資産税が計上されていない点です。

また、新築を購入したとしても、マンションの築年数は28年。外壁や配管など共有部分の大規模修繕や、室内のリフォームは終えましたか?

「大きな支出の予定はない」とのことですが、車の買い替え計画も含め、中長期の支出計画を立てた方がいいです。継続雇用制度や退職金、年金受給予定額なども調べ、具体的な課題の把握にも努めましょう。

老後資金作りのために、株や投資信託での運用を考えているようですが、慎重にスタートを。最初は貯蓄の1割にとどめ、本格運用は退職金が入ってからにすべきです。

貯蓄から回す分は、日経平均や東証株価指数など、平均株価指数(インデックス)に連動するような商品がいいでしょう。

そのほかに、毎月の黒字分から、積立投資することをおすすめします。確定拠出年金や積立投信を検討してください。

積立投資をおすすめするのは、毎月一定額を投資に回すことにより、高い日には少なく、低い日には多く買い付けできるからです。相場が気になって仕事や生活に支障が出ることを避けつつコツコツ投資できるので、初心者に向いています。

リビング福岡2017年2月18日号掲載