まち FUKUOKA PEOPLE

富松祥太さん(移動販売八百屋さんのオーナー)

今、福岡で注目の人にインタビュー。今回は移動販売八百屋さんのオーナー

“ありのまま”を伝えたい
「出会うことで、幸せになるものを」

富松祥太さん

毎週水曜午前11時から雑貨店「B・B・B・PОTTERS(スリービー・ポッターズ)」(福岡市中央区薬院)前に出店している、「GООD'S8083(グッズやおやさん)」。店主の“トミー”こと富松祥太さんと常連客とのやりとりには、温かさが流れています。


不定期でイベントに出店したり、自家菜園の畑仕事をしたりしているという富松さんが、野菜の販売を始めたのは2014年のこと。

以前は広告関係の仕事に携わっていましたが、4カ月のうち1日しか休みがない時期もあったほどハードな日々。作り手の思いよりも売ることが優先される商品づくりや、競争すること自体にも違和感を持ち、心と体を壊してしまいました。

もともと土が好きで畑仕事をしていたことから、自然そのままの野菜の状況を知らせるにはどうしたらいいかを考え、農家を回って人間関係をつくり、野菜を取り扱うように。買い手に近い立場で、お客さん一人一人と向き合って販売できる形に行きつきました。


「食物は、競争でなく、太陽や雨を受けて、自然とできるもの。その単純さの中に真理があると感じて、生きているだけですばらしいと思えるようになりました。食べることは生きること。そして例えばニンジンを食べることで、その農家さんを生かしていると思うんです」

◆子どもたちにも、食物の“あるがまま”を伝え続けたい

子ども向け料理教室や幼稚園・保育園で、紙芝居やいわゆる“規格外”の野菜を見せながら、野菜の話をすることも。

「形は不揃いでもみんな生きて喜ばれている。人も野菜も違っていいんだよと伝えています」

園長に気に入られ、今では週に2回、保育園に勤務も。

「日々、やるべきことをするだけ。いつか四季を通した畑の息吹を伝えたいです」

富松さんが野菜づくりから関わり、信頼できる農家の野菜のみを販売
“誰かの愛や思いがあるから存在している全て”が元気のモトという富松さん。「特に保育園の子どもからは元気をもらえます」
http://goods8083.wixsite.com/goods
※「GOOD'S8083」で検索を

富松祥太さん
広告関係の仕事に約11年携わり、退職後、移動販売の八百屋さん「GOOD'S8083」をスタート。
4月15日(日)に専立寺(福岡市中央区渡辺通5-7-26)で開催される「第9回お寺de風土市」に出店。

リビング福岡2018年4月14日号掲載