まち FUKUOKA PEOPLE

谷口 亮さん(キャラクターデザイナー)

今、福岡で注目の人にインタビュー。今回は東京五輪・パラマスコットデザイナー

“キャラクター一本”で20年以上
制作の原点となったのは父の言葉

谷口 亮さん

東京2020オリンピック・パラリンピックマスコット作者として、一躍時の人となった谷口亮さん。福岡市出身・在住のキャラクターデザイナーです。

◆“遠回り”で、この道へ

イラストレーターの父親の影響で幼い頃から絵を描くのが好きだった谷口さんは、高校卒業後、美術を学ぶためアメリカに留学。

「専門学校に行くつもりでしたが、美大に行けと父に言われました。『ゴールへ最短距離で行くんじゃなくて、できるだけ遠回りしてたどり着け』と」。

父親と同じアートの道を志してからは、「それまでと違い、ダメ出しばかり受けました。でも卒業後、昔描いていたようなキャラクターものを久々に描いていると、『面白いじゃないか。お前、キャラクター一本で行け』と褒めてくれたんです。その言葉で、この道で行こうと決めました」と谷口さん。その後はポストカードを自作して天神で路上販売するなど、オリジナルキャラクターの制作に力を入れていきます。

オリジナルキャラクター「ヌヌコ」のソフトビニール人形。「立体物にも興味があるので、通っている博多人形教室で修行を積んで賞をとれるほどになったら、オリジナルキャラクターの博多人形を作りたいです」と谷口さん

◆小学生の投票で最終決定

東京2020マスコットには緻密なコンセプトが。「エンブレムと同じ市松模様を使いたくて。伝統文化や自然と、ポップカルチャーや近未来感を混ぜようと思いました。ギャップが面白いし、それらが共存するのが東京。子どもは素直な目で選んでくれるので、決定は嬉しかったです」

谷口さんデザインの東京2020オリンピック・パラリンピックマスコットのミライトワ(左)とソメイティ

◆家族からのアドバイスも

「妻は文章を書くのが得意で、キャラクターの設定文など仕事で意見を聞くことは多いです。全て受け入れるわけではないですが、女性ならではの目線に面白いなと感じることも。『急ぎの仕事ほど時間をかけ、時間のある仕事ほど先にやる』という仕事への姿勢は、父から学んだもの。普段は仕事談義よりも飲みに行く方が多いですが(笑)」

リビング福岡では、谷口さん親子のトークショーを開催予定です。詳細は今後の紙面で!
居酒屋で誰かと飲むのが好き。写真は中学時代の友人です。誘われたら連日でも!

■Twitter @ryofute
■「ヌヌコ日和」公式サイト
  http://ryos-w.com/nunuko/

谷口 亮さん
キャラクターデザイナー。東京2020オリンピック・パラリンピックマスコット作者。企業のキャラクター制作のほか、ネコのオリジナルキャラ「ヌヌコ」のイラスト・グッズを制作。博多人形師・田中勇気氏に師事するなど、異分野とのコラボレーションにも積極的。

リビング福岡2018年8月11日号掲載