まち FUKUOKA PEOPLE

高橋徹郎さん(タレント・作家)

今、福岡で注目の人にインタビュー。今回はタレント・作家の高橋徹郎さん

“絶望”がテーマの短編集を出版
作家としての新たな活動にも注目

高橋徹郎さん

◆短編集「誰もいない街」で作家デビュー。意外なきっかけとは

“スター高橋”の愛称でおなじみの、タレントの高橋徹郎さん。脚本家としても全国的に活躍し、さらに糸島市議会議員を経て、昨年1月には同市長選へ出馬。

そんなマルチに活躍する高橋さんが、昨年末、作家デビュー。予測不能な9つの物語から成る短編集「誰もいない街」を出版しました。

「きっかけは、市長選落選後に時間ができて、今までやったことのないことにチャレンジしてみようと思ったこと。選挙に落ちた時に、自分が見ていた景色がガラリと変わったんですよ。小説の主人公にも、自分のこれまでの価値観が180度変わる、つまり“絶望”させる物語を書いてみようと思ったんです。“絶望”を横軸に据えた短編を書いてまとめたものが、この本になりました」と高橋さん。

テーマは絶望ながら、ハラハラしたりクスッとしたり、結末はさまざま。架空の法制度で認められた権利を行使した夫婦を描く「一人なら殺していい」や、ウイルスで人口が10分の1に減った近未来が舞台の表題作「誰もいない街」など独創的な設定の中にも、福岡の地名が出てくる作品も。「せっかく住んでいるので、糸島を舞台に。小説は脚本と違い情景描写が必要なので、景色が目に浮かぶ身近な場所を選びました」

「誰もいない街」高橋徹郎(書肆侃侃房、1620円)
「心地良く、だまされてください」と高橋さん

◆作家を軸に新たな活動も

今後は“作家”も、大切にしていきたい肩書きの一つ、と高橋さん。

「今は初の長編小説の執筆と並行して、ショートショートも書きためています。お芝居やテレビ・ラジオ出演の経験もあるので、その場所や集まりにちなんだテーマで書いたショートショートを僕が朗読する、という活動も始めたところです。短編集の第2弾も書きたいですね。次は“希望”など、違うテーマで(笑)」

「大学時代から付き合いが続く福岡市南区の自転車ショップ・正屋で買った自転車で気分転換&運動不足解消。糸島をぐるっと回っています」

高橋徹郎さん
糸島市在住。KBC「ドォーモ」リポーターやラジオパーソナリティーとして活躍。フジテレビ「世にも奇妙な物語」をはじめ、ドラマ脚本家として全国的に活動。2014年から糸島市議会議員を1期務める。

リビング福岡2019年3月16日号掲載 ※情報は掲載時点のものです