まち FUKUOKA PEOPLE

藤岡定さん(“体験をデザイン”するクリエイター)

“体験をデザイン”するクリエイター、福岡在住の藤岡定さんにインタビュー

“世界一楽しい街”をつくりたい
ワクワクと楽しみながら問題解決

藤岡定さん

鳴き声をまねすると、声の波形を元にした多彩な動物が壁面に現れる「なきごえアート」(福岡市動物園)。

ブロックパズルでオリジナルの生きものをつくり、進化と淘汰(とうた)の様子を観察できる「進化の箱庭」(福岡市科学館)。

日本の伝統工芸「組み木」にヒントを得て、木板を組み合わせて自由に立体を作る建築知育玩具「KUMICA」──。

大人も子どもも夢中にさせるコンテンツを手掛けるのは、福岡のクリエイティブ集団「anno lab(あのラボ)」。最先端技術からアナログな手法まで自由自在に駆使しながら、「体験のデザイン」に取り組んでいます。

「目指しているのは、“世界一楽しい街”をつくること。つい楽しくてやってしまうことが、結果として問題解決につながる、そんな仕組みを手掛けていきたい」と代表の藤岡定さん。

◆楽しいことが仕事になる

高校2年まで文系志望だったにもかかわらず、友だちに誘われて行った「世界のシンセサイザー展」に衝撃を受けた藤岡さん。翌日には「プログラミングを学びに理系に行きたい」と担任に直談判し、工学部に進学しました。

「理系に転向したのは面白そうだったから。以来、興味は一貫して楽しいことに向かっています。仲間と会社を作った時からビジネスモデルは無し。技術や商品だけで勝負せず、“あのラボに任せると楽しいぞ”と思ってもらえることが僕らの強み」と話します。

「楽しいことが、僕にとってお金を稼ぐ最短距離。今、幸せだと気付くこと、好きなことを真剣にやること。会社設立から7年、これで何とかやってこれました」と藤岡さん。

“笑顔の周りに笑顔が集まる”が座右の銘。終始うれしそうに仕事について話す姿は、「楽しいことが仕事でいいんだ」と、改めて思わせてくれました。
4月27日(土)~6月2日(日)、anno labの取り組みを体感できる初の個展「日常のとなり」を三菱地所アルティアム(福岡市中央区天神/イムズ8F)で開催。上の写真は同展メインビジュアル

飼い猫のリンちゃん。「メンバーが拾った子猫があまりにかわいくて飼い始め、職場にも連れて行きます。猫がいるとみんな優しくなってお薦め」

■anno lab(あのラボ)
https://annolab.com/

藤岡定さん
福岡在住のメディア・アーティスト、インタラクション・デザイナー、研究者(芸術工学博士)、anno lab代表。九州大学大学院芸術工学府博士課程修了

リビング福岡2019年4月19日号掲載 ※情報は掲載時点のものです