vol.1 思い立って団地を買いました

こんにちは。現在「団地リノベ」を実行中のライター・ayukoです。
1960年~1970年代の高度成長期に各地に建てられた、あの「団地」が、実はいま熱い!
団地に住む女性のリノベやDIYが特集された雑誌もよく目にします。

福岡市内のとある「団地」に賃貸で住んで1年。

団地ライフにすっかりなじんだある日、我が家に舞い込んだ1枚のチラシが団地リノベに至ったきっかけでした。

隣の棟の部屋が売りに出されている!

この1年間「買うならこの団地がいい」と事あるごとに言い続けていた私。その念仏が夫の耳にも聞こえていたのでしょう。とんとん拍子に話は進みました。

ところがこのお宅の引き渡し条件が「現状渡し」。数年間放置されていたベランダには鳩が住みつき、昭和のにおいを色濃く残す壁紙に、散乱したあれやこれや…。「買うことになったよ」と言った時の子供たちの反応は…しばし絶句。
「ギャップが大きいほうがときめきやすいんだよ。新築みたいになるから」と子どもたちに言い聞かせ、リノベ後の部屋をひたすら妄想しながら、次に行なったのはリノベ会社の選定でした。

予算と理想の間で揺れる現地確認

いざリノベ会社を探すとその多さにびっくり…。世の中、新築から中古物件を購入してリノベ、という流れなのかも、と思わされます。

評判の高いA社、HPが素敵なB社、不動産会社の紹介のC社、チラシが入っていた地元のリフォーム会社D社に見積もりを依頼。

1番に連絡が来たのは、HPが素敵なB社。新築も手掛ける工務店です。早速、見積もりのための現地確認を設定。当日、営業担当者と現場担当者、私、夫で打ち合わせをしました。

「うーん、そうですねー。荷物の搬出も、ですよね~」

全てを確認し終え、いざプランの話に入ると明らかに担当者のテンションが低くなっていきます。

「施主様のご希望の通りにしますと…」

「はい」

「ご予算+300万円です」

…え?いま、何と??

 

「で、工期は3か月程度かと」

 

隣の夫も絶句。+300万? 3か月?
なんとなく気まずい雰囲気でその場はお開きとなりました。

 

その夜、深刻な雰囲気で夫婦会議を開催。

 

「リノベーション…できるのかな…。さすがに+300万円はちょっと…」


「とりあえず、他のところも聞いてみよう」

 

気持ちを奮い立たせ、2番目に連絡が来た地元リフォーム会社D社の現場打ち合わせへ。

憧れの自然素材を代用品でコストダウン

D社は地元密着のリフォーム専門業者。我が「団地」にも何度も工事で入ったことがあるとのこと。

最初に言われたのはこの一言。

 

「壁は珪藻土や漆喰じゃないとダメですか?」

 

私の憧れは漆喰か珪藻土の壁。
これまでのマンション生活で、カビにはたびたび悩まされてきました。家族にはアレルギー性鼻炎持ちもいて、この両方を解決できるのが、漆喰か珪藻土と考えたわけですが…。

 

「どうしても値段があがってしまうんですよ。壁紙でも機能性の良いものがたくさんあるので、そちらを検討されてみませんか?」

 

「あ、そうなんですか?」

 

これは初耳でした。話を聞くと、普通の壁紙ではなくパネルのように貼るタイプに吸放湿性の高いものがあるとのこと。

 

「全面ではなく、一部に貼るだけでもずいぶん違います。カビが良く生えそうなところにだけ貼ってもよいと思います」

 

「…それでしたら、予算は…」

 

この段階で、完全にB社の「+300万円発言」に怯えていた私。

 

「予算内で大丈夫だと思います」

 

「搬出も含めて?」

 

「そうですね」

 

この日の打ち合わせに希望の光が見え、ようやく気持ちも落ち着くことができました。

 

その後、A社は人気があるせいか、打ち合わせも工期も時間がかかりすぎてNG、C社は予算があわずに×ということで、地元のD社に見事決定したのでした。

 

やっと決まった!とほっとしたのもつかの間、「決めなければならないもの」に追い立てられる日々が始まりました。まず取り掛かったのは、オシャレな洗面台探しですが…この話はまた次に。