美容&健康 こころ、リセット

話が通じないストレスを感じたら…

身近な人に「話が通じない」「伝わらない」ことで、ストレスを抱えることはないでしょうか。
価値観や考え方が異なる場合など原因は様々あると思いますが、単純にコミュニケーションがすれ違っているだけかもしれません。
本意でないところで誤解が生まれるのはもったいないことなので、自分とは異なるコミュニケーションタイプが存在することを知っておくと、役立つと思います。
 
 
入社5年目のクッキーさんは、新入社員のキャンディさんが業務後の掃除をあまりしないことに、どうしたものかと思っていました。
そこである日、「今日は私が掃除をしておくから帰っていいわよ」と伝えたのです。するとキャンディさんは、「わかりました!」と言って帰りました。
 
さて、あなたがキャンディさんの立場だったらどうするでしょうか。
    「言われた通りに帰る」
    「掃除してから帰る」
 
10数名集まったセミナーで、参加者の皆さんに聞いてみたところ、だいたい同数ぐらいに分かれました。

①を選択した人たちは、「言われた通りに帰るのが当たり前」「何か理由があるだろうから、邪魔しないようさっさと帰る」などの受け止め方をしていました。
一方、②を選択した人たちは、「そう言いつつ、掃除してほしい気がする」「何を意図しているかわからないので、一応掃除してから帰る」ということでした。
また、「その先輩の表情や様子を見て決める」という人もいました。
 
 

直球タイプと変化球タイプ

 
統計心理学によると、このように、受け取り方は人それぞれ異なりますが、相反する2つのコミニュケーションタイプが存在するようです。
 

    ストレートに伝え、ストレートに受け取る直球タイプ

    言いにくい言葉はオブラートに包み、表情や態度で察する変化球タイプ
 

クッキーさんは変化球タイプで、新人のキャンディさんは直球タイプだったのでしょう。
 

 

言葉の裏に本音がある変化球タイプ
 
クッキーさんの、「私が掃除をしておくから帰っていいわよ」と言う台詞には、「掃除をしてください」という裏メッセージが含まれていました。
「先輩にさせるわけにはいかないので、私がやります」と、キャンディさんが言ってくれるのを期待して伝えた言葉だったのに(クッキーさんならそう察するのでしょう)、想定外にさっさと帰ってしまったので、「あの人って、どういう神経しているの?信じられない」とキャンディさんの人格や能力に問題があるように感じたのです。
 
 
 言葉通りに受け取る直球タイプ
 
直球タイプのキャンディさんからすると、言われた通りに従っただけです。「帰りの掃除は新人の役目なので、自発的に取り組むように」と、明確に伝えてくれれば行動しやすいのにと思うのです。そのまま伝えず、ややこしい言い方をすることが理解不能なのです。自分が常にストレートにやりとりしているので、言葉の裏に本音が隠れているなんて想像もしないし、あのキャンディさんの言葉にそんな意図があるとは、驚きでしかないのです。
 
 

すれ違うのも仕方ない背景

 
ストレートに伝えることが誠意だと感じていて、言葉を重要視し、察することに意識がいかない直球タイプと、ストレートに伝えることは無粋と感じ得意とせず、言葉より表情や態度で察し合う変化球タイプ。

これほど違うタイプが会話すれば、すれ違うのも誤解が生まれるのも、仕方ないように思えます。しかし、それはとても残念なことです。
 
「話が通じない」「理解できない」と感じたときは、相手を嫌ったり否定したりする前に、単なるコミュニケーションタイプの違いかもしれないという視点から、見てみてはいかがでしょう。誤解やすれ違いがあれば、気づくことができるかもしれません。


 

コミュニケーションの幅を広げていく

 
違うコミュニケーションタイプの人とやりとりすることは、同じタイプ同士とやりとりするより、確かに難しく、時に面倒でもあります。しかし、統計的には半々ぐらいの割合で存在すると言われていますので、避けて通ることはできないものです。

まずは相手のコミュニケーション方法を認識し、伝えよう理解しようと歩み寄っていくことで、すれ違いを減らしていけるのではないでしょうか。コミュニケーションの幅を広げていくことで、いい関係性も増えていくように思います。
 
 

 

松井美由紀
ココリセセラピー代表


母親のうつ病やきつかった子育て体験をもとに、お母さんたちの心のサポートを目指してココリセセラピーを2009年に設立。子育て心理講座を北九州市小倉北区で定期開催している。また、働く女性が心をリセットするための心理セラピーや、教育関連等への出張講座や、コラム執筆などの活動もおこなっている。

ココリセセラピーHP http://www.cocorise.com/
ココリセブログ http://ameblo.jp/cocorise