「自分のお菓子の家」作り

お菓子の家と言えば、グリム童話『ヘンゼルとグレーテル』です。親に捨てられたふたりが、森の魔女のわなとは知らずお菓子の家を食べる場面は第一の山場です。怖いけれどわくわくします。私は戦後の物の乏しい時代に育ちましたから、「お菓子の家」は憧れでした。

日記広場のクリスマスは、大きなホールケーキをみんなで飾り付けしてのお祝いでした。でも、それではどうしても大きい子が主流で、小さい子ははみ出します。

それで、8等分した三角形を一人にひとつお家に見立てて飾り付けることにしました。小さなお菓子の家です。ウエハースやマシュマロや金平糖やいろんなプレッツェルを用意します。固く泡立てた生クリームで屋根や煙突に見立てたお菓子をくっつけていきます。
みんなお菓子の家作りに夢中!丁寧にドアノブをつける子もいます。もちろん窓も。2つに分けて二世帯お菓子の家だったり、踏み石のある庭が垣根に囲まれていたり…。

それでいつも感心するのが「まね」する子がいないことです。おとな的に考えると、上手に作る子のまねをして当然のような気がしますが、子どもたちは、それぞれの「お菓子の家」を自分で作りたいのです。夢中で脇目もふらず作ります。出来上がった子から写真を撮りますが、みなステキな笑顔です。
姉妹で参加のみくちゃん(左)とななちゃん。2人とも満足そうな笑顔小学5年生ともなると、 しっかりしたおうちが完成

鍬塚聰子(くわつかさとこ)さん
【プロフィル】元中学校教諭。週に1度、子どもたちと一緒に日記を書いたり、料理をしたり、誕生日会を楽しんだりする活動「さとこの日記広場」(http://satokono.littlestar.jp/)を開催。現在、21年目。