新聞記事を「分解」すると見えてくる!作文のポイントは複数の話題を少しずつ書くこと

「今から400字詰め1枚の作文を書いて。手書きで」と言われたら、どう思いますか?
きっと「面倒くさいなぁ…」と思うのではないでしょうか。
子どもたちも同じですよね。「作文って面倒」「いっぱい字を書くのが嫌」…など、書く前からマイナスイメージで頭がいっぱい、という子どもが多い気がします。

では、本当に作文は「面倒」で、いっぱい字を書かなければならないのでしょうか。この検証をするために、新聞の子ども向けコーナーに載っていた文章を、分解してみました。
 

分解して分かったことは…


分解の方法は「書いてある内容ごとに色分けする」だけです。ほとんどの場合、書いてある内容は段落で変わるので、段落ごとに分けるだけの場合が多いです。

この記事を書くにあたってやってみた500文字程度の文章は、5個に分けることができました。それぞれをA、B、C、D、Eとして書いていきます。

今回取り上げた文章は、動物園のゾウについての話です。
Aは、導入部分です。ゾウに対するイメージについて触れています。
Bは、動物園にいるゾウの紹介(種類など)や動物園での役割を書いています。
Cは、動物園自体の役割の変化について説明しています。
Dは、ゾウの生態についてです。
Eは、まとめです。動物園でゾウが幸せに暮らすための今後について書いてまとめています。

それぞれ、いくつの文で構成されているかを数えてみると、A、Dは2文、B、C、Eは3文でした。
 

複数の話題について少しずつ書く


あるテーマについて作文を書くとき、子どもたちは1つの話題だけで書きがちです。1つのものの見方だけで400文字も書くのは大変です。

新聞の文章を読んでみると、実際には文章は5つの「話題」でできていました。5つの「話題」を見つければ、それぞれについて、2~3つの文章を書くだけでOKなのです。
ちなみに、これまでに分解したいくつかの文章(500字程度)は、4~5個の「話題」で成り立っていました。

多くの子どもは、少ない「話題」について、たくさん書こうとします。そうではなく、多くの「話題」について少しずつ書くことがコツです。
このことを教えると「意外と少なくていいんだ」と言う子もいますし、「少ししか書けないのか…」という子もいます。「少しずつ書く」ためには、書くことを厳選する必要があるので、これまで思う存分書いていた子は難しく感じるようです。

でも大丈夫。思う存分書くタイプの子は、同じことを何度も書く傾向があるため、それを省くだけでも十分シンプルになります。少なくとも、心がけるだけで文章の無駄は省かれていくものです。
 

最初に「話題」を決めておく


作文は、複数の「話題」を最初に用意しておくことで書きやすくなります。始まりと終わりの部分以外の「話題」を決めておくと、それぞれについて2~3文書くだけで作文がかっこよく仕上がります。

これをせずに書くと、書きたいことがあちこちに散らばった作文になってしまいます。同じことを何度も書いたり、何を言いたかったか分からなくなってしまったりしがちです。小学生の作文によくありますよね。

真っ白な作文用紙に向かっていきなり書き始めるよりも、断然書きやすくなるはずです。もちろん、それぞれをつなぐテクニックは必要ですが、書いていくうちに身に着くものだと思います。
 

意見はコンパクトにまとめて書く


作文を書くときには、「自分の意見を書かなきゃいけない」と思いがちですが、今回分解してみた文章では、意見や感想が書かれていたのはEのまとめ部分だけでした。

これまでにもいくつかの文章を分解していますが、ほとんどの文章で意見や感想は最後に添えられる程度です。もちろん、書くテーマによって変わると思いますが、「意見を書かなきゃ」と思いすぎる必要はないと思います。
一方で、言いたいこと、書きたいことが山ほどあったとしても、ある程度絞って書くことが大切だということも分かります。

実際に分解してみよう

子どもと一緒に文章を分解し、文の数を数えてみてください。子どもも「なるほど」と納得してくれるのではないでしょうか。

もしご家庭で文章を分解してみるときには、新聞の文章をお薦めします。複数の人の目によってチェックされている文章だからです。インターネット上の文章はプロが書いたものではないものもたくさんあり、お手本にならないことが多いのでお薦めしません。

作文のポイントが「書きすぎないこと」ということを知れば、作文嫌いが減ってくれるかも?しれません。