昨年から義務化された職場でのストレスチェック制度とは…

昨年から義務化されたストレスチェック制度。どのような制度なのか、福岡労働局労働基準部健康課に聞きました。

職場での心の不調を未然に防ぐストレスチェックなどを年1回実施

“ストレス”を仕事で感じることはありませんか? 近年、仕事や職場での不安や悩みを抱えた人が5割を超えていると言われています。

平成18年、厚生労働省では、「労働者の心の健康保持増進のための指針」を公表し、事業場(職場)でのメンタルヘルスケアに取り組んできました。仕事のストレスが原因の精神障害が労災請求される件数は年々増えています。そんな中、労働者のストレスなどの精神的な不調を未然に防止することが重要な課題となっています。

◆ストレスチェックの始まり

平成26年制定の「労働安全衛生法の一部を改正する法律」により、心理的な負担の程度を把握するための検査(ストレスチェック)と、その結果に基づいた面接指導を実施する「ストレスチェック制度」が新設され、昨年12月から始まりました。常時50人以上の労働者(派遣労働者、パート従業員含む)を使用する事業場では、年に1度の実施が義務化されています。

◆どんな制度なのか

本人のストレスの原因、その自覚症状、周りのサポート等についてアンケート方式でチェックを行います。ストレスチェックの実施者は、医師や保健師のほか、一定の研修を受けた看護師、精神保健福祉士。ストレスチェックの結果は、プライバシー保護のため本人にしか通知されません。

「高ストレス」と判断された場合は、本人からの申し出により医師などによる面接指導を受けることができます。事業場ごとに業務内容が異なるため、ストレス判断の基準は事業者が決めます。会社は、集団としてのストレスの度合いなどを集計・分析し、職場環境などを改善していきます。

◆対象外の事業場でも

この制度は、労働者が自分のストレスを早期発見するとともに、会社が働きやすい環境づくりを進めることで、労働者のメンタルヘルスの不調を未然に防止することが目的です。労働者50人未満の事業場は努力義務ですが、福岡産業保健総合支援センターで実施に向けた支援を行っています。

今回の回答者
福岡労働局 労働基準部健康課
杉野 仁俊さん

本人が早めにストレスに気づくとともに、会社もストレスとなっている仕事や人間関係などの状況を知って、ストレスチェック制度を良い方向に活用してほしいです。