今年4月診療報酬改定!かかりつけ薬剤師とは…

今年4月の診療報酬改定により、医療機関に支払う診療報酬が変わりました。知っておきたい変更点を、福岡県薬剤師会に聞きました。

「かかりつけ薬剤師」の利用で医薬品処方のリスクと手間を軽減

4月からの改定で、「かかりつけ薬剤師指導料」と「かかりつけ薬剤師包括管理料」が新設。かかりつけ薬剤師とは、患者さん一人一人の薬歴を一元化して継続的に管理する薬剤師のことです。制度自体は前からありましたが、これを機に、薬局でもより積極的にかかりつけ薬剤師の利用を勧めるようになると考えられます。

◆利用するメリットは

医療の専門性が発達し、細分化が進んだ現代では、疾患によって複数の病院を使い分けている人も多いでしょう。複数の医療機関で処方箋をもらうと、医薬品の重複や、副作用を起こす可能性のある飲み合わせを見過ごしてしまう危険性があります。しかし、かかりつけ薬剤師を利用すると、患者さん一人一人が服薬する全ての医薬品を把握したうえでサポートができます。また、事故や災害など緊急の来院時に、アレルギーなどで合わない薬を避けることも容易になります。

このようにリスクを避けて安心感が得られるほか、来院のたびに体質についての質問を受けなくて良いなど、よりスムーズな処方が可能になるのもメリットと言えます。

◆利用の仕方

かかりつけ薬剤師は、患者さん自らが指名した薬剤師と書類で手続きをすることで利用できます。選び方のポイントとしては、自宅や会社の近くなど、利便性が高い場所にあること、そして何より、信頼性が高いことです。「福岡県薬局情報ネット」(http://www.yakkyoku.pref.fukuoka.lg.jp/)では、薬局機能情報提供制度に基づき、福岡県内の薬局の情報を公表しているので、一つの指標にしてみては。

◆「お薬手帳」の有無で料金が変わります

また、今回の改定で「薬剤服用歴管理指導料」の点数が引き上げられました。つまり、お薬手帳を持って行かないと、料金が高くなる場合があるということ。スマートフォンの無料アプリで利用できる電子お薬手帳もあるので、忘れる人は利用するのも一つの手ですよ。

今回の回答者
公益社団法人 福岡県薬剤師会 専務理事
原口 亨さん

薬剤師と患者さんも、人と人の関係。かかりつけ薬剤師を選ぶ際には、まずはコミュニケーションをとってみて、自分に合う人か確かめるのも大切です。
http://www.fpa.or.jp/